『崖の上のポニョ』

を観てきました。いい歳こいた男二人でな!!! 親子連れとカップルしか居なかったわ!!!!!


興行成績の出足は好調らしく流石のジブリ&宮崎駿ブランドと言える一方、どうもネット上でものを書く様な映画・アニメ好きからはかなり異様な怪作であるという感想が上がっていてどんなものかと思っていたんですが、自分の感想もどちらかと言えば後者かもしれません。
確かにジブリだし、凄いと思うけど、素直に楽しめないというかなんというか。宮崎駿は特に「子供に向けて作った」ということを言っているそうですが、最早自分が子供じゃないから楽しめないんだ……ということで納得してしまうのも何か違う気がします。
上手く言葉に出来ないんですが、なんとも言えない後味の残る映画でした。観て損したとはまったく思いませんけど。


あとちょっと驚いたのがエンドクレジット。最初に「この映画をつくったひと」とか一言だけ表示されて、後は声優も脚本も作画も関係無しにひたすら並列で名前が並んでました。宮崎駿久石譲の名前すら目を凝らして探さないと見つからない、誰が何をしたのか全然わからない、今まで見たこともない珍妙なクレジットでした。


:追記
読み返してみたら自分でも何を言っているのかよくわからない感じになったのでもう少しだけ書くと、上記の通り作中の理屈では意味不明なところも多くて大きなお友達としてはそういうところが気になるんだけど、個人的には相変わらずの圧倒的な絵力で十二分に満足できてしまっているという状態です。
それは何も「絵だけよくてストーリーはダメ」とかそういう話ではなくて、やっぱりアニメーションの本質として絵があって、絵がストーリーを先導しストーリーを作っていく、そういうことを改めて思い起こさせるだけの力が宮崎駿作品にはあるなと実感したという次第。