恋は、遠い日の花火ですら、ない

■新海誠は女の子に喜ばれない
うーん、まあそらあな、と言わざるをえない。
無論この一例で「女の子」を一般化して語るのは強引だけども、新海誠を受け入れる女の子の存在は決して一般的ではなく、ましてや好むとなると……ということは自分も直感的に察するところ。
しかしそれを明確に言語化するとなるとちょっとむずかしい。なんなんだろうねこれは。あるいは「文化系少年」のまま大人になれないものどものルサンチマン、あるいは男オタどもの迸る童貞力、あるいは最近流行りの「草食系男子」とやらのピュアな憧憬。まあなんだかそんなようなものを純化して昇華したような物語とビジュアルが新海作品なんだと思う。
つまり俺が想定する一般的な「女の子」が新海作品を見た感想というのは、「なんだかよくわからないけど気持ち悪い」「鬱陶しい」というものになるのだ。
そしてもし何か一言付け加えるならこう言うだろう。「世間一般でオタクのキモさというものはアニメ、フィギュア、二次元美少女がどうこうといったわかりやすいビジュアルに帰着させられがちだけど、その一種の源泉は実はこういうところにあるのかもしれないよ」と。

「僕の書いたポエム」を女の子に贈るような愚行だ・・・。眠れない夜に一人で観る作品だろ新海は。や、すごく好きだけど俺も。

はてブより。なんだか一口に上手いこと説明してある気がする。要は自分ひとりの世界に耽溺しきってるポエミー感があるんだろうな。
男女関係ない、という声もあるようだけど、ここを説明するにはやっぱりそのパラメータは必要な気がする。